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丸亀 風の団扇
- Kuniko Hirano
- 2023年9月11日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年10月23日
風をイメージした書をモチーフに丸亀団扇を制作しました。
制作は、丸亀団扇 伝統工芸士 三谷順子さん。
47の工程を経て1本1本、手作りされた団扇です。
素材となる竹も近隣の山から選び、和紙も四国で生産された手漉きの和紙を使用。
柿渋を塗る事で防虫効果、耐久性が上がります。
制作に入る前にサンプルとして、柿渋を塗らないもの、
柿渋1回塗ったもの、3回塗ったものの3種を実験的に制作してもらいました。
・柿渋を塗っていないものは、爽やかで清々しいですが
柿渋を塗ったものより少しだけ耐久性が弱い、
・柿渋を1回塗った団扇は、ミルクティーのような色、耐久性もあります。
・柿渋を3回塗った団扇は、濃いめカフェオレのような色、耐久性がありますが
経年変化した場合、全体が暗く沈む可能性もある。
等を検討し、1回塗りと2回塗りを制作する事にしました。
1回塗りは、風がやわらかに扇げる団扇。しなやかです。重さは、平均23g。
2回塗りは、風が少し強めに扇げる団扇。1回塗りより丈夫です。重さは、平均26g。
こちらは、経年変化でもう少し色が濃くなる可能性があります。
2本とも軽くしなやか(風神の風)、美しい団扇に仕上がりました。

↓ 左が柿渋1回塗り、右が柿渋2回塗りです。プラチナを感じるような色味にあがりました。

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